岡山県手をつなぐ育成会結成50周年記念
第29回 手をつなぐ育成会岡山県大会(井原大会)

 8月31日最終日曜日に、先日来のお天気とはうって変わり好天のなか、県下各地から大会関係者を含めて約1,000名の参会者により、井原市民会館において、午前10時に開会。
 まず、地元井原市文化協会音楽部さくらコーラスの先導により、参加者一同で「手をつなぐ母の歌」を斉唱。
 総合司会として、井原市立野上小学校の三宅富子先生により、開会式・表彰式の開式が告げられ、県育成会徳田会長から「本年は、岡山県手をつなぐ育成会結成50周年記念として、県大会が開催された。結成以来、教育から福祉、就労へと活動を続け、平成18年から障害者自立支援法の施行により、地域での暮らしの実現を目指して運動を進めてきた。また、育成会の組織強化のために、地域連絡協議会の結成を進め、この組織に地域の連携を深化し、障害者の自立支援の体制づくりを進めてきた。この大会で、これらについて、十分研修が深められることに期待する」との開会挨拶があった。
 続いて、長年、障害を乗り越え、就労に精励された本人38名と、知的障害者の教育・福祉の向上のため献身的にご尽力いただいた協力者、保護者、相談員、学校施設関係者51名に対して県育成会会長表彰が授与された。
 表彰の後、来賓としてご出席いただいた古山泰生県議会議長から祝辞をいただき、瀧本豊文井原市長から歓迎のご挨拶を賜りました。そのほかの来賓として、小田春人、池田道孝両県議会議員、山本哲也県障害福祉課長、高田正弘井原市議会議長、森下金三井原市議会市民福祉委員長、檜尾 博県知的障害者福祉協会長、藤田 勉県身体障害者福祉連合会長、小坂田知生県特別支援教育振興会会長代理、岡野茂一県特別支援学校長会長がご臨席くださいました。

 開会式に続いて、記念講演に移り、岡山県立大学教授吉本充賜先生による「共にいきる ー親に学び地域でいきることを目指してー」と題して、具体的な先生の体験談や実例を交えて、わかりやすい御講話でありました。その内容は、以下のとおりです。

1 やまの会の親と共に地域で育つこどもたち ーそだつ場を考えるー
  先生が福島県いわき市で保育園などでの関わりの中での体験を元に、保育者が親との関わりで、障害児への認識を変えたこと、幼児は、障害児の関わりの中で、障害者に対しての理解を体で理解したことなどを事例を挙げて、話された。また、このいわき市では、障害者支援のための条例を定め、全ての保育園幼稚園において、障害幼児を受け入れてきた先進的な取り組みについても説明。

2 あいの里の親と共にはたらくこどもたち ーはたらく場を考えるー
  親の会が、福祉施設設置に向けて運動をし、実現を果たしたが、全員の入所ができず、残ったものたちで作業所を立ち上げた取り組みについて紹介。その活動する中で、ある親の障害児を取り巻く、兄弟への関わりと兄弟が他の家族にも障害児がいることを親の活動を通してわかり、こうした活動の意義を理解したことなど。

3 生活寮で自立をめざす ーくらす場を考えるー
 埼玉県での生活寮の暮らしを紹介。生活寮から作業所や職場に通い、施設と比べて、規制がなく、自由に暮らすことの大切さを紹介。ある施設から移ってきた障害者が、食事でのお代わりをしなかったのが、だんだんと慣れてきてできるようになったこと。地域でのいろいろな行事や奉仕活動をする中で、地域のお年寄りと仲よしになり、日常的な交流ができるようになったことなど。地域でのごく自然な関わりでの生活が本人にとって大切なことを強調された。

 講演の後、昼食を食べながら、地元井原市のいばら育成会、はばたき作業所、こだま園、芳井ふれあい作業所の皆さんによる歌やうらじゃ踊りによる「祝50周年歌って踊ってはつらつ井原」と題したアトラクションが披露された。ステージと客席での熱演で大きな感動の輪が広がった。

 午後1時前に、大変ご多忙のところ、石井正弘県知事が駆けつけてくださり、お祝いのご挨拶をいただき、県の財政が大変厳しいが、障害児の教育と福祉は削減せずに守っていくとの決意が述べられ、本大会が発展することを祈念するとのことであった。

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